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FreeHand _付録-3 <3Dグリッド他 色々> [FreeHandで行こう!]

FreeHandで行こう!】その19(付録編エトセトラ-3)です。

ADOBE に買収され、開発を止められてしまったからと言って、FreeHand は死んだ訳ではありません。
それどころか FreeHand には、最新の Illustrator CS3 より はるかに役立つ機能が満載されています。
このシリーズでは、あまり知られていなかった FreeHand の優位性を紹介しています。
FreeHand の情報を求めている方や、Illustrator ユーザーの方にも、お役に立てれば幸いです。

今回は付録編につき、あくまでも おまけ 的な紹介編です。
初めてお越しの方は、総集編か カテゴリーTOPからご覧になられるのをお薦めします。

       → FreeHand _総集編はこちら    → FreeHand _カテゴリーTOPはこちら

また、写真が表示されない等、表示がおかしい場合はこちらから再読み込みして下さい。

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付録編では、いままで紹介出来ていなかった機能をざっくばらんに解説しています。


パースグリッド

Perspective_Grid.jpg
FreeHand には、標準グリッドの他に パースグリッド が用意されています。
パースグリッドは、消失点が 1つのもの、2つのもの、3つのものから選択出来、パースの深度やアングルも自在に設定出来ます。
グリッドにあわせて直接パースを描くのは至難の業ですが、普通に描いたパターンなどを、グリッドに沿わせる操作をすれば勝手にパースがつきます。(操作はマニュアルを参照下さい)しかし、1パーツごとにこの操作をしていると、とても絵が描けませんから、通常は建物の立面などを描いてからパースグリッドに沿わせるという方法をとります。但し、平面の絵にパースがつくだけで、厚みがつく訳ではありませんから、3Dパースの街並を描こうと思っても、なかなかそのようには描けないでしょう。このような理由で、私は あまりこの機能は活用していないのですが、この機能がなければ簡単には描けないであろうというような絵が、上のような作例です。見事な深度のパース(?)が、わずか数分の操作で描けます。この機能がなければ、これだけのパース感は、なかなか2次元ソフトでは表現出来ません。
しかも、嬉しい事に TEXTは、エディタを使って編集可能ですから、パースの中に、様々なメッセージをいつでも書き込み編集出来るという訳です。設計者が意図していたのは、もっとまともなパースだったとは思うのですが、TEXTをこのようなパースとして表現出来るのも、手軽で面白い使い方なので紹介しました。

追記:
2010年4月、Illustrator CS5 に、同機能が移植されました。実に10年以上遅れての搭載ですが、使い勝手はどうなんでしょうね。ADOBE の発表を見る限りにおいては、全く同じもののようですが。
私は FreeHand のツールは、どれも Illustrator のものよりも良く練られていると思っていますが、パースグリッドに関しては、イマイチ、練りが足りないように感じていました。FreeHand 9 に搭載された機能でしたが、MXまでの2回のバージョンアップでも、進化は見られませんでした。(ほったらかし?)
CS5 では MXから7年ぶりの進化ということになります。使い勝手が良ければ、作例のような簡単なものでなく、パース作成の実用的なツールになると思いますが、、どうなんでしょうね。全くそのままかも。
 (20100414:試用版もまだ出ていない段階ですが、FreeHand VS CS5 で比較しています)



テキストハンドリング

テキストのハンドリングは、設定項目も多く、今まであまり詳しく説明してきませんでしたが、大まかな機能のみ まとめて紹介しましょう。

 ■インデント、ぶらさがり、行末揃えのしきい値設定など
indent.jpg
改行するまでの2行目以降を一文字分下げるインデント設定や、句読点がテキストボックスのギリギリ最後にあって収まりきらない場合、改行するのではなく テキストボックスの外側に句読点だけを はみ出させる「ぶらさがり」行末揃えに しきい値を設定出来る柔軟性、、、など。
(行末揃えは、4行目がさりげなく揃えられています。6行目は、しきい値「90%」未満のため未調整。)

 ■タブ設定による表組の例
Tab.jpg
タブルーラに、行末タブと、センタータブを設定し、タブのみで表組レイアウトした例です。
ちなみに、テキスト以外にタブキーを使用すると、選択解除(Illustrator の Command+Shift+A)として機能します。

 ■段落設定
Danraku.jpg
一つのテキストボックスに複数の段落を設定。テキストフローも柔軟に切替え出来ます。

 ■コラム設定
Column.jpg
行の高さを揃えたり(しきい値設定可)、文章量を均等に配置したりといった設定が出来ます。

すでに、何度も紹介してきたように、ページをまたいでのテキストリンクや、エディタでの編集、インライングラフィックなど、充実機能が満載されているため、InDesign や Quark の必要性を感じる事はありません。

また、FreeHand でありがたいのは、バージョンによるTEXTの崩れが無い事です。上のタブによる表組は、OS7時代、FreeHand 7 で作成したものを、OSX環境の FreeHand MX で開きましたが、崩れる事はありませんでした。
バージョン5時代にテキスト関連の仕様が確立され、以降殆ど変更されていません。当時から完成度の高い仕様であったと言えます。
Illustrator では、バージョンごとにテキスト関連の仕様が変更されており、レイアウトが崩れて困るようですが、FreeHand では、そのような心配はありません。
(ちなみに、表組中の「リットル」記号は、インライングラフィックです。このような機能もズレること無くきっちり維持しています。)


■テキスト環境設定
Text_settei.jpg
ついでに、テキストの環境設定も。
テキストツールをポインタに戻す」がチェックされていると、TEXTツールを持っている場合でも、TEXTボックスの外に出ると自動的にポインタに戻ります。(勿論、テキストボックスがアクティブのままであれば、テキストボックス上に移動するとテキストツールに戻ります。アクティブでない場合はダブルクリックして下さい。グループ化されている場合は、option キー(MACの場合)を併用します。)
この機能により、不用意にテキストボックスを作ってしまう事を防止出来るとともに、常にポインタ優先の臨戦態勢で作業が出来ます。ショートカットで、TEXTツールに切り替えたり、ポインタに切り替える事も出来ますので、好みもありますが 基本的にポインタ優先が使い易いのではないでしょうか。多数のTEXTブロックを順番に修正するような場合のみ、このチェックをはずすとよいでしょう。
(ツール切替えのショートカットは、デフォルトでは英語入力モード用に設定されているため、日本語環境用に設定し直した方が便利です。頻繁に使いますので、左手指範囲の便利なショートカットを割り当てると良いでしょう)


吸着サウンド

環境設定から、もう一つ。
グリッドや、ポイント、オブジェクトへの吸着の際、それぞれ サウンドを鳴らす機能があります。
Sound.jpg
大勢が作業する際に この機能を使うとうるさいかもしれませんが、一人で作業に没頭している時などは、吸着サウンドが良いリズムとなり、作業がはかどるのは間違いありません。
(なぜか、サウンド機能は 旧くからMAC版のみです。最新のWIN版にも搭載されませんでした。なんで??)


出力領域
Print_.jpg
FreeHand のマルチページが 他のページ物ソフトと大きく違う点は、ページの並べ方や、間隔、サイズなどがそのままドキュメント全体表示で見れる点にあります。それは、大きな机(大きな部屋)に、グループ分けして寄せて並べたり、わざと歯抜けにしたり、構成を見直す目的で眺めたり、、という事が 俯瞰的に見たまま 出来るということです。
出力領域ツールは、そのようなマルチページドキュメントを、並べ方もそのままに 範囲指定して1枚の用紙にプリントするためのツールです。プリントダイヤログの「出力範囲」をチェックし、伸縮を「用紙にあわせる」に設定します。
(上記画像では、6つのカテゴリーに分けた、2段目左側の枠内のみがプリントされます。)


コネクタツール

Connect.jpg
企画書・提案書を作成する場合、上記のようなチャートを作る事も多いと思いますが、コネクタツールは そんな作業を想定したツールです。要は、関連付けの矢印が簡単に作成出来、しかも 位置関係を変更しても、きっちりついてきてくれるというものです。マルチページ編集が標準仕様の FreeHand は、提案書の作成にも最適です。弊社では、FLASH の .swf ファイルを読込ませ、パワーポイントに代わる多彩な機能を持たせたプレゼンテーションツールとして制作し、多くのお客様に活用いただいています。


自由変形ツール

自由変形ツールは、ムービーでご覧頂いた方が解り易いと思いますのでムービーで。

つまんで引っ張る、ローラーを押し付ける、転がしてならす、、、といった使い方で ベジェ曲線が、こんなぐあいに「ゆるゆる」扱えるようになったのはこのツール以降だと思います。Illustrator にも良く似たワープツールというのがつきましたが、ローラーを消しゴムのように扱えるなど、こちらの方が 大胆かつ自在に変形しやすいと感じませんか?
最近 はやりの「ゆるキャラ」作成にもちょうど良いツールだと思います。
変形度合いの設定は、ツールをダブルクリックし、パラメーターを変更します。


消しゴムツール等、他いくつかの機能

Illustrator CS3 の新機能の多くは FreeHand から移植されたもので、消しゴムツールもその一つですが、、、現在のところは、枝葉的なツールしか移植出来ていないので、FreeHand ユーザーとしては、実はホッとしているところです。
(他には、描画ツールとコントロール、グレーTIFF画像への着色、トレースツール、コントロールパレット等がFreeHand風になりました)

【 FreeHand で行こう!】 19回分で紹介してきた FreeHand の機能(しかも、かなり肝の部分で実用度の高い部分)の大半は、いまだ最新の CS3 でも真似出来ないか、または同じ事をしようとしても手間のかかるものばかりなのは、このシリーズをご覧になればお解り頂けると思います。FLASH との連携や、マルチページを活用したコンテンツ制作では、明らかに FreeHand に一日の長がありますし、元々の操作性のよさ、ドロー機能に関しても同様です。

Illustrator が、今後も FreeHand が実現していた方向への進化に遅々とするようであれば、FreeHand は、まだまだ生きながらえる訳で、、、当分の間は安泰かなぁと思っているんですけれどもね。。。(負け惜しみでなくて f^_^;)



今回は、付録編その3でした。  →付録編その4<番外編>アップしました。
 
   付録編その1  付録編その2 はこちら



追記
2008年11月、Illustrator CS4 が発表されました。CS4 の新機能は、軒並み FreeHand からの移植オンパレードで、今回のバージョンアップでは かなり FreeHand ライクになってきてはいますが、、、、、実際のところはこちらで比較していますのでご覧下さい。やっぱり、まだまだ FreeHand は安泰です。


追記
2010年4月、Illustrator CS5 が発表されました。CS5 の新機能も、軒並み FreeHand からの移植オンパレードで、ますます FreeHand ライクになってきてはいますが、基本操作体系の違うものを中途半端に機能合体してきた今までを見ても解る通り、似非 FreeHand もどきの CS5 はいかがなものなのでしょうか?
旧くからの Illustrator ユーザーの方からは、バージョンアップの度に変わる操作感に対して戸惑いの感想ばかり聞かされますが、、、、
実際のところはこちらで比較していますのでご覧下さい。やっぱり、まだまだ FreeHand は安泰です。


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※文中、キーボードの、コマンド、option、comtrol 表記は、MACのものです。WINの場合は表記が異なりますので推察して下さい。マウスクリックも、2ボタンの場合 操作が変わるようです





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シリーズを続けています。 初めてお越しの方は、総集編か、カテゴリーTOPからご覧下さい。
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MAC遍歴--5 [MAC遍歴]

MAC遍歴【その5】です。    →→【その1】【その2】【その3】【その4】はこちら

今回は、ダブルモニタ環境をご紹介しましょう。

DoubleMonitor.jpg
■現在の梅田オフィスのダブルモニタ環境 42inch + 20inch
byDesign 社製 42inch フルハイビジョンモニタ(1920×1080)+ Dell 社製 20inch(1600×1200)

42インチのハイビジョンTVをパソコンモニタとして使用。ドットピッチは通常パソコンモニタの約2倍となるため、若干粗くなりますが、それでもフルハイビジョン規格は充分に精細で、作業にも支障はありません。特に、当オフィスではプレゼン使用に大きなモニタが有効と判断しての導入です。

ハイビジョンTVをパソコンモニタとして使用するにあたっては、下記のような点を参考いただくと良いかもしれません。
・フルハイビジョン規格(1920×1080)必須。1360×760レベルのハイビジョン規格は粗さが目立ちます。
・出来ればDVI端子付きを推奨。HDMIはパソコン表示には向かないんでしょうか?。コントラストが強調されるような感じです。
視野角は出来るだけ広いものを。(178度以上推奨)

byDesign 社製 42inch フルハイビジョンモニタは、視野角178度で問題ありませんが、視野角176度タイプの別のモニタでは、少し頭を振るだけで微妙に色が変わりよくありませんでした。また、当初HDMI端子で接続していましたが、エッジが強調されるため パソコン表示には向かないと判断、現在VGA接続で使用しています。
当モニタ(LF-4201DAB)は、スペック上は、VGA接続で1920×1080フルドット表示には対応しないという事ですが、問題なく表示できています。滲みやノイズもありません。(但し、VGAでフルドット表示させると、地デジやHDMI、D5入力が表示出来なくなります。コンセントを抜き、リスタートさせればリセット出来ます)
上記のような点さえ了解すれば、フルハイビジョンTVをパソコンモニタに使用する事は問題ありません。(あくまでも、手持ちの byDesign 社製モニタでの話ですが)

byDesign 社製 42inch Full High Vision Monitor LF-4201DAB は、余分な装飾が一切ないシンプルなデザインで品質感も高く、画質もプロユースに応える素晴らしいものです。価格も 当初20万円程だったものが現在12万円弱まで下がっており、コストパフォーマンスは抜群だと思います。(追記:故障さえしなければ:故障は結構多いようです。当方同機を2台所有していますが、1台は購入後半年ほどで故障しました。写真のモニタは今のところ(購入後2年:2009年9月現在)大丈夫です。)

現在流通している、パソコン用大型モニタは 30inch どまり(画素数は 2560×1600 20万円強)です。
ドットピッチは細かいですが、その分、30inchモニタに顔を埋めるような使い方になりますね。42inchクラスのハイビジョンモニタであれば、大型の机にふんぞり返るような姿勢で、1m程離れて作業が出来ます。ワークスタイルにもよりますが、プレゼン使用も含め、選択肢になるのではないでしょうか。

また、蛇足ですが、P in P 機能で、TVを画面隅に表示しながら仕事をする事が出来ます。仕事中はニュース等に疎くなりがちですので、情報源としての TV を見ながら仕事ができるのも一興です。



2008_desk.jpg
■現在の尼崎オフィスのダブルモニタ環境  Dell 社製 20inch(1600×1200)2台

Dell 社製モニタ(2007FP)も、視野角 178度です。以前、同社製の視野角160度タイプのものを使用していましたが、比較にならない程の差がありますので、プロユースで液晶モニタを購入する際には、視野角178度以上のものが必須と断言しておきます。

上の写真では、90cm幅の書棚に液晶モニタ2台を押し込め、その前に小さなテーブルを置きパソコン操作をしています。
ブラウン管モニタを使っていた頃には、とても考えられないような仕事場環境ですね (^_^;)
キーボードは極薄の APPLE 社製で、テーブルと書棚の 2cm程の隙間に収納出来るため、小さな机が有効利用出来ます。

ちなみに、MAC本体は、梅田・尼崎オフィスとも同じ仕様の G5 2.5GHz Quad Core で、ネットを通じて自動シンクロしています。


2004_desk.jpg
■少し溯って、ブラウン管モニタ当時のダブルモニタ環境もご紹介。

2004年当時のダブルモニタ環境。(蛍光灯を消し、白熱灯のみによる夜間撮影の ATCオフィス(当時)の写真です)
今でも DTP分野では、ブラウン管モニタにこだわる作業環境は多いと思いますが、私も2006年頃まではブラウン管モニタにこだわり続けて来ました。理由は、解像度を切替え出来る事、視野角の制約がない事、色再現が自然な事 等でしたが、液晶モニタでも、ほぼ満足出来るレベルになってきた事から、全面入替えに踏み切りました。(実際のところは、ブラウン管モニタに故障が頻発するようになってきたからなのですが...)
写真中央の21inchモニタは、リモコンで チルト & スィベル(首振り)出来るお気に入りのモニタでしたが、とうとう故障してしまいました。左側の19inch ダイヤトロンモニタは、3台所有していましたが、2台がプッツンしてしまいました。(この製品に多いコンデンサのパンクのようです。)



2002_desk.jpg
■さらに溯って、2000年頃の作業環境です。(iMedio オフィス当時:1999〜2004)

三菱電機製ダイヤモンドトロン 19inch モニタ によるダブルモニタ環境。G4 AGP 400MHz と VAIO RX-60 を切り替えて使用していました。表示アプリケーションは、FreeHand 9Jです。
 (キーボードの乗っている手前の青いテーブルが、現在尼崎オフィスで使用しているテーブルですね)
右奥には、懐かしい Power Macintosh 8500 と 9500 が並んで見えます。

2000年以前の作業環境の写真が残っていないため上記以前のものは紹介出来ませんが、フラットになる前の球面ブラウン管20inchモニタを使っていた時代や、竪型プロフィールモニタをサブモニタに使用していた時代を懐かしく思い出します。

プロユースのアプリケーションは、パレット類が多く、サブモニタ側にパレットを広げれば快適に操作出来る事から、ずっとダブルモニタ環境にこだわり続けてきました。当時のパソコンは、ダブルモニタにするためにはビデオボードを増設する等の投資が別途必要でしたが、最近のパソコンでは、標準でダブルモニタに出来る機種も多く出回っています。
まだダブルモニタ環境を経験された事のない方は、余っているモニタがあるなら、是非試してみられる事をお薦めします。一度ダブルモニタ環境を経験すると、シングルモニタは使ってられないぐらい作業効率が違うことに驚かれるでしょう。



MAC遍歴-6(遅まきながら Snow Leopard 導入)はこちら



タグ:MAC遍歴

お気に入りのデザインモノたち--5 [お気に入りのデザインモノたち]

お気に入りのデザインモノたち、【その5】です。  →→【その1】【その2】【その3】【その4】はこちら

今回は、もう1台のお気に入りのオープンカー【CappuccinoSUZUKI カプチーノ! です。
Cappuccino.jpg
この車は、私がデザイナーとして独立したのと同じ時期、1991年 秋に発売されました。
フリーのデザイナーとして独立した当時、とりあえず自分の稼ぎで自分専用のオープンカーをと、この車を駆って得意先に乗り付けるのを最初の目標設定にした、強い思い入れのある車です。(目標が軽自動車とは かわいいもんですね (^_^;)
その目標達成には、まる4年かかりました...。f^_^;
だから、購入出来たカプチーノもマイナーチェンジ後の後期モデルになります。

当時、ノーマルアスピレーションでは最高性能の HONDA VTEC に乗っていたので、わずか 660cc エンジンには全く期待してなくて、カプチーノは あくまでもデザイン重視で手に入れた セカンドカーのつもりだったのですが、、、乗ってみると驚く速さ。
マイナーチェンジ後の カプチーノのトルクウェイトレシオは、65kg!(ちなみに前期モデルのカプチーノは80kgです。 あなたの車も 車重÷トルクで計算してみて下さい。当然数字が小さい程 加速性能が良い訳です)
何と、この数値は、乗っていた VTEC エンジンのホンダ車と同レベルのものだったのです。(最高速の目安となる パワーウェイトレシオについては、馬力規制で64psに抑えられていた軽規格のため、かなりの差はありますが)

軽自動車だから、我慢して乗ろうと考えていた私にとっては、嬉しい誤算でした。
納車されて 100m走っただけで解った、ただ者ではないこの軽自動車に、思わずニンマリしたのを思い出します (^^)V
ちなみに自動車雑誌等によると、ノーマルでもゼロヨン15秒台が可能な基本性能との事。これって幻のスポーツカーといわれる TOYOTA 2000GT にも引けを取らない数字ではないですか!?!(なんとも大胆で恐れ多い比較ですが..)
軽規格だからと、この車の購入を躊躇している方がいるならば、それは無用な心配です。

これだけの速さに、軽自動車らしい燃費の良さ(街乗りでも 16〜17km/L、長距離なら20km/L以上確実)は、昨今のガソリン高騰にはありがたい。
当分手放せそうにありません。 この カプチーノとは、もう、13年 苦楽を共にしています。



Cappuccino_side.jpg
■スーパーセブンばりに、着座ポイントは後輪の直前。
軽規格では唯一無二の、ロングノーズ・フロントミッドシップ FR車なのです。

FR レイアウトに加えて、デタッチャブルのハードトップや、4輪ダブルウィッシュボーンという凝ったサスペンションを持つカプチーノは、軽量化に不利な条件をものともせず、アルミパーツの多用により、車重690kg 前後バランスも、理想的な 51:49を実現しています。



Cappuccino_hip.jpg
■モーターショーのショーモデルがそのまま市販された、美しい造形。ヒップライン。


Cappuccino_Prototype.jpg
■ちなみに、こちらがショーモデル。89年の東京モーターショーでお披露目され、市販予定の無かったショーカーが、あまりの反響に急遽市販化決定されたのは有名な話です。2年後に市販。
ショーモデルは、ボンネットとフェンダーが一体化されており、フェラーリのようにガバッと開くタイプでした。
カーボンモノコック製で、車重400kg台!と公表されていました。

市販車は当然カーボンモノコック製ではありませんが、ボンネットやフェンダー下部パネル、ルーフ、ロールバーにいたるまでにアルミ材が採用され、オールアルミブロックエンジン搭載も相まって690kgの軽量(同クラスの HONDA ビートより大人一人分70kg軽量・昨今のトールタイプ軽自動車より200kg以上も軽量)を誇っています。



suzuki_design.jpg
■サイドシル部分には、誇らしげに【SUZUKI DESIGN】のエンブレムが。 ショーカー派生モデルの証。



Cappuccino_AD_.jpg
■当時の広告が 手持ちの旧い雑誌に残っていました。


【その4】で紹介した、光岡 Zero-1 Classic Type-F 同様グッドデザイン選定製品。さらに、ライトウエイトスポーツカーの本場、英国でも '92 オートデザイン大賞を受賞。
Cappuccino は、国際的にも高い評価を受けた秀逸なカーデザインです。

こんな素敵な車が、新車時150万そこそこで購入出来たのは素晴らしい事だと思います。
(当時は、軽自動車約2台分の価格だったので高く感じたものでしたが、今考えると安い買い物だったと思えます。)
10年以上経った今でも、程度の良いカプチーノは新車時価格のままで取引されているとの事で、その人気と、いつまでも陳腐化しない車としての完成度の高さ、デザイン性の高さが伺えます。



→ お気に入りのデザインモノたち【その6】アップしました。

→ Cappuccino で阿蘇山へ出掛けて来ました。







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