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ドアホンを修理してみた。 [趣味の修理/改造/工作]

どこの家にもあるドアホンですが、いじってみると色々興味深かったので、今回の修理・交換・改造噺を少し書いてみたいと思います。

きっかけは20数年前に取付けた実家のカメラ付きドアホン(モノクロ平面ブラウン管仕様)の故障からでした。
さすがに20年以上経過しているんだから故障も仕方ないんですが、具合悪いのは玄関子機だけのようだったので、とりあえずの応急処置として同じ玄関子機が手に入らないものかとヤフオクを探してみたところ、同世代の型番違い商品が出品されていたため落札して試してみることにしました。
時代遅れの旧い機種なので、お安く落札 ^^。 型番違いでしたが問題なく使用でき、とりあえず解決 (^^)

ほどなくして、今度は自宅のドアホン(上記のよりも更に旧いカメラ無しタイプ)も故障。
こちらの機器は、以前親機の音量低下でコンデンサの交換修理をして延命させていましたが、今回は子機で雨水浸水でした。とりあえず朽ち果てていたスピーカーと基板のコンデンサを交換して蘇生しましたが、これを機に現行機種への交換を考えるようになりました。



現行機種の新品未使用品を格安で入手!


カメラ付き・録画機能付きの新しいドアホンを検討していたところ、ヤフオクで「新品・未使用」の現行機種が複数台1円出品されていたので、「複数出品は落札しやすいし安く落札できれば儲けもの」のつもりで、とりあえず入札していたところ、なんと、
たったの11円で落札!!! Panasonic の新品なのに!!

VL-MWD302.jpg

後で解ったことですが、ドアホンの玄関子機や室内子機は単品で追加購入すると割高(2万円程度)になるため、工事業者などが割安な親子セット商品を大量購入して、親機だけ処分するというようなことを行なっているみたいですね。
さらに、玄関子機は故障しやすいため常にタマ不足で、ヤフオクではダブついた親機は格安、子機は高値安定で取引されているようです。

新品の親機だけを手に入れてしまったため、これをなんとか活用しないといけない状況になってしまったんですが、玄関子機がなければどうしょうもないため、継続して対応する玄関子機を物色することにしました。

しかし、、、玄関子機は高いぃ!!  みごとに子機品薄のジレンマに嵌められてしまったみたいです。


で、修理を趣味としている私としては、敬遠されがちなジャンク品(故障品)を何としても修理して使ってやろうじゃないかというチャレンジ精神がメラメラ湧いてくるんですよね(笑)
beats pill の時もそうでした。 なんとかなるだろう!! ということで....




とりあえず、手ごろな価格のジャンク品で修理に挑戦!


ヤフオクでも人気型番(汎用性の高い VL-V566とか)の玄関子機は結構高くって、送料を含めた中古動作品の単品相場は多少傷物でも7〜8000円になる勢いです。 動作未確認の怪しいモノでも4〜5000円ぐらい?
ただ、はっきり故障品(ジャンク品)と明記されているモノなら、もっとお安く落札できます。それでも故障品だというのに、結構お高いんですけどね。


で、落札した VL-V566 ジャンク品は、LEDも点かない完全故障品でした。さてさて、修理はできるのか???

VL-V566-1.jpg

LEDが点かないということは通電しないということなので、テスターでいろいろ通電状況を探ってみました。
そしたらなんと、ブリッジダイオードが変??
ということで、手持ちのダイオードに付け替えてみました!
上の写真は、4つのダイオードを基板に半田付けしたところ。(写真中央:付け方がアレですが....)


おっおーっ! 通電した! LED が点いた!!
この状態でボタンを押してみると、なんと映像も出るではないですか! ヤター!!
これだから趣味の修理はやめられまへんなぁ。
ダイオード4個(10円ぐらい?)で治っちゃったではないですか。


と、喜びもつかの間。
あれ? 音が出ないぞ?

そう、映像は出るようになったものの、音が出ない。 そうは問屋が卸さないというやつですね。

ノイズでも、なんでもいいから少しでも出ていれば突破口が開きそうなものだけど、子機も親機も無音。
ちなみにスピーカーは正常値の8オームなので断線はしていない。
どうやら音声の増幅段が逝ってしまっているようでした。

VL-V566-2.jpg

いろいろ調べてみると、マイクの入力段は生きているようで、紫線を引き出したところからマイク音の信号が出ていました。
親機と通話状態にして親機側のノイズを頼りに基板を探っていくと、、、、探し当てましたよ!
赤線を引き出したところが、親機への信号経路になっているようでした。
うん、うん、この紫線と赤線をコンデンサを介して繋ぐと、子機側の音が親機からクリアな音で出たんです!!


あとは、親機側の音を子機のスピーカーで鳴らせれば蘇生完了ですね!

でも、うーん。 増幅段(アンプ)が機能していないようなので、スピーカーを鳴らす手立てがないんですよね。
なので、苦肉の策で、アンプユニットを追加することにしました。
汎用5Vの小型アンプユニットが手元にあったので、とりあえず、親機からの音声信号経路を探すことに。

VL-V566-3.jpg

探し当てました!!
上の灰色線の場所です。これをアンプユニットの入力に入れると、相互通話ができるようになりました!
おっと、まだテスト段階なので、アンプユニットは外部の5V電源を利用しているんでした。なんとかして、5Vを取り出さないといけませんね。
これも、テスター片手にいろいろ調べると、、、有りました。

VL-V566-4.jpg

上の写真の赤線の部分が、+5Vで、青線はアースです。これで、電源を自己供給してアンプを駆動できます。
VL-V566 は、内部に結構余裕があるので、アンプユニットをゆったり取り回してカメラユニットの横に配置し、
最後にハウリング対策のゲイン調整をして、
めでたく修理完了です!!



とまぁ、今回はたまたまラッキーだったのかもしれませんが、、、後述しますが、ブリッジダイオードの故障は多いようなので、ブリッジを交換するだけで治せる可能性があるということを申し上げておきます。
ちなみに、先に言っちゃうと 3戦して 2勝1敗 勝率6割6分なのでやってみる価値ありかも。
ご興味ある方は自己責任でお試しあれ。



調子に乗って、3軒分のドアホンを.....


ジャンク品の玄関子機が修理できたことに気を良くして、「とりあえず解決」していた実家の旧いドアホンも同じ方法で現行機種に入れ替えようと企んだわけです。
さすがに、上記と同じ新品の親機を11円という格安で何度も落札できるわけもなく、追加機は少し型の旧い中古機になりましたが、格安で2台落札でき、結局、自宅・実家・アトリエの3軒ともドアホンを取り替えることにしました。
まぁ、親機はピカピカですが、玄関子機は修理したジャンク品なんですけどね(笑)


で、追加で手に入れた玄関子機は、1台は上と同じ VL-V566 なんですが、別に VL-V522、VL-V560、VL-V562 という機種も手に入れました。(親機には2台の玄関子機が接続できるため、少し多目に欲しくなったからです)
ただ、VL-V560 とVL-V562 は手持ちの親機と互換性のない機種なので、修理できたとしても改造しない限り手持ちの親機では使えない可能性が高いんですけどね。


まず VL-V566(2台目)です。
今回入手した VL-V566 は、LED は点灯し、呼出ボタンは機能するが親機に認識されないという症状でした。
早速バラして点検してみると、やはりブリッジが怪しい。
前回のブリッジダイオードは断線していて通電しなかったのですが、今回のものは一部のダイオードがショートしているようでした。ので、 LED は点灯するが、規定電圧にならず動作しないようでした。

早速修理!

VL-V566-5.jpg
やはり前回と同じ要領でブリッジダイオードを交換すると、、、あっさり修理完了。今回のものは音声回路も問題ありませんでした。
やはり、この機種は、ブリッジダイオードがアキレス腱なのかもしれませんね。2戦2勝!!


所感:このような故障が多いということは、恐らくサージ電圧に部品が耐えられないということのように感じますね。特に配線がアンテナのような役目を果たすので、雷サージが原因ではないかと。遠雷でも影響を受けることがあります。困ったもんですね。



さて、あと1台は VL-V522 です。
これも最初のと同じく LED が点灯しないため、ブリッジを交換、、、けど。あれ??

VL-V522.jpg
↑ VL-V522

LED は点くようになったけど親機が認識せず。ボタンを押すとピンポンと鳴って、規定電圧には達するんですけど、映像も音声も機能しませんでした。
うーん、ブリッジで無いとすると、どこだろう?
ちょっと手がかりを探すのは大変かな? 致命的なダメージを負っているなら厳しいかも。。。

ということで、とりあえず置いといて互換性のない機種だけど VL-V560 と VL-V562 を優先してテストすることにしました。

幸い、VL-V560 も VL-V562 も基板は壊れてなかったようです。外観が傷だらけの泥々で、あまり汎用でない機種のため動作テストもしないままジャンク品として出品されたようなものかと思われます。
手持ちの親機に接続すると、一応、映像は表示されました。
ただ、 VL-V562 のレンズ部分は一度分解された形跡があり、組立が悪くほとんど絵にならない状態でした。
レンズを外し、CCDからフィルターを外してアルコールで拭き上げ、レンズ面を仕上げ用のコンパウンドで磨いて組み立て直すと綺麗に写るようになりました。以前、ドライブレコーダーのレンズ部分を分解修理したことがあり、その経験が役立ちました。^^

恐らく互換性の無い部分の症状としては、両機種とも音声通話が機能しないという部分でしょう。(機能しないのが互換性の問題によるものなのか、たまたま2台とも同じ不具合によるものなのかはわかりませんが、、、)
でもこれなら最初の機種のように音声の経路を探し当て、バイパスするなりすれば対応できるのではないかとの希望が持てますね。

で、これ。

VL-V560-3.jpg
↑ VL-V562

基板左下部分に音声経路があるようで、コンデンサを半田付した部分が親機からの受信、白線を半田付した部分が親機に送信する経路のようでした。
親機からの音声信号を子機のスピーカーで鳴らすには増幅段の入力を探し当ててバイパスする必要がありますが、その入力を探し当て、コンデンサを介してバイパスしました。(コンデンサからの白線半田付け部分)
子機から音声信号を親機に送るには、SP出力から100Ωとコンデンサを介してバイパスします。(コンデンサの上の白線半田部分)


VL-V560-5.jpg

で、綺麗に押し込んで完成。
ちなみに白の平行線は、この機種になかった LED を追加した配線です。(別途ブリッジを組んで電源供給)

あと、ジャンク品の薄ら汚れた外観は、台所用のメラニンスポンジで水拭きするだけでも結構綺麗になりますよ。
また、ポリメイトやコンパウンドも有効です。見違えるほど、新品みたいになることもありますから。。。



ちなみに、玄関子機を多数落札できたのは下記のようなジャンク品セットが出品されていたからでした。

Door-phone.jpg
送料別途で4,000円。
写真は11台ですが、実際には10台でした。Panasonic 以外に、NAIS製やアイホンも混じっていましたが、今回のように修理するなどして7台が使えました。届いた時は、あんまり汚くてちょっと引きましたけどね(笑)
ちなみに、アイホンは少し改造すれば Panasonic 親機で使えるようになりました。



さてさて、これで玄関子機と親機がそれぞれ3セット(+α)確保できました。
でも、その3セットを連動させるのも結構な難題なんですよね。



親機3台を連動させる


通常、親機に連動させるには専用の室内子機が必要です。
親機に対応する室内子機は機器間にほとんど互換性がなく、それぞれほぼ専用設計になるため個体そのものの出荷量が少ない、そもそも需要も少ないので価格設定そのものが高い。
だから新品を注文しても、ヤフオクを探しても、びっくりするほどの高値になります。
また、最近の室内子機は無線式のものが多く、便利な反面、親機からの距離に制限が加わります。

ちなみに、私の自宅・実家・アトリエは、それぞれ 30〜50m離れた隣家同士なので、恐らく無線は使えないでしょう。(無線LAN や、電話機の無線子機もギリギリ届かない距離なんです)

ので、有線で接続し、かつ親機同士の接続で、それぞれの家に来る来客をどこにいても確認できるようにしたいというのが設置目標です。 できるかなーーー。



とりあえず、実験として、いろいろ親機同士で接続してみました。(この使い方はメーカーは認めていません。あくまで自己責任でやっています。)
親機の機種は、1台が VL-MWD302、2台が VL-MV36です。

2台の VL-MV36 には増設モニタ端子がありますが、専用の室内子機用なので、親機を繋いでも制御できません(信号は取り出せますが、遠隔コントロールができません)
拡張端子からは音声信号を取り出すことはできますが、映像は出力されていませんでした。
 
やはり親機同士を同時に活用するのは無理なのかと諦めかけたところ、まさかの、、、
玄関子機からパラレルに親機に分配するだけで、どの親機も玄関子機を認識して使えることが判りました。
玄関子機のボタンを押すと、接続された親機が一斉に反応します。応答した親機は普通に使えることに加え、別の親機で応答すると3者通話、4者通話も出来ることがわかりました。
(但し、配線の極性は合わせる必要があります。通常は無極性ですが、この場合は極性が発生しますので間違えると親機が破損する可能性があります。試してみたい方は自己責任でお試しください。)
拡張端子には、既設のインターホンを接続しました。(対応機種ではないですが、力技で....)


あと、家同士の配線には、既設の LAN ケーブルを使いました。
何年か前に、各家間相互に2本ずつの LAN ケーブルを敷設しており、1本はインターネット用として使用していますが、もう1本は予備ケーブルだったものを今回活用しました。
ただ、LANケーブルはインターホン用のものよりも線径が細く抵抗値が高いため、距離の限界値はメーカー公表よりも短くなることが予想されます。(うちの30〜50mあたりがギリギリのように感じます。)

また、ドアホン通信のほか、火災報知器やコールボタンも配線し、LANケーブルの8本をフルに活用しました。


LANケーブルは、下の写真のようにバラして、ターミナルを付け、ブレッドボードに刺して配線しました。
(バラしたのは配線用の終端だけです。LANケーブルの中継コネクタや分岐コネクタも有効に使っています)
BreadBoard.jpg
LANケーブルは色分けされているので便利ですよ。8本が1本に束ねられているので扱いも良いです。
(但し、ケーブルによっては色分けとLAN端子が一致しない(統一されていない)のがあるので確認が必要)
また、半田付けしてしまうと変更が大変だし、どう配線したのか配線図を見ないと分からなくなりますが、ブレッドボードだと配線の変更が楽だし、一目で配線の状況もわかります。便利ですねぇ。



壁の内側に配線したり、釘で打ちつけたりするような配線工事は、免許を取得した業者でしかできませんが、LANケーブルを壁伝いに仮止めするような配線なら、そのような免許は不要でしょう。
とはいえ、長期間設置して使用するものですから、ドアホンの修理や配線は、しっかり管理して自己責任で行うようにしないといけませんね。







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